フロアクラフト(リッチダンサーの10) 第6戦


キャロットクラブ出資愛馬第18号は、西園正都厩舎狙いの馬。

超一流の厩舎に対し、血統やラインナップの見劣る預託馬で同等の勝ち数を上げる技術はまさに本物。また、マージービートのように数を使ってくれることも嬉しい。

父はフジキセキでイマイチだが、母はデビュー前には評判の高かったホーカーテンペストを輩出。そのホーカーテンペストは2歳で未勝利クラスを脱出し4勝目も挙げてオープン入り。このフロアクラフトも相当なポテンシャルを秘めていると感じる。

金額も手ごろだし、2、3勝してくれれば大成功。


4戦目の牡馬との一般戦で、POGの超人気馬アドマイヤキンカクなどを負かして優勝!!

昇級初戦の前走はどこまでやれるのか期待されたが、切れ負け。残念ながら現状オープンなどで活躍できるほどの馬ではないことが証明された。

しかし、逆に500万条件とは言えメンバーは揃っていたし、少なくとも500万クラスは勝てる能力は確認できた。2勝目に苦しむ我が軍団としては2勝目の見通しが立ったことは嬉しい。一応、評判馬のオツウや1度破れたベアトリッツには先着。


さあ、コツコツと500万クラスで稼ごうではないか。そしてあわよくば2勝目を。


前走後、放牧に出すとすればここしかないということで2月8日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

3月15日に栗東トレセンに帰厩しました。


4月7日 阪神9R 忘れな草賞 3歳オープン 芝2000m 牝馬限定戦に特別登録!!

また、同日の中山9R デイジー賞 3歳500万下 芝1800m 牝馬限定戦にも特別登録!!

しかし、水曜日の時点ではデイジー賞のみに出馬想定。

結局、中山9R デイジー賞 3歳500万下 芝1800m 牝馬限定戦に出走!!

2着/2番人気!!

前日の激しい雨で馬場状態が心配されたが、なんとか稍重まで回復。それでも影響はあったようだが、差し馬台頭の展開ながら前にいて渋太く残り2着。2着とはいえ勝ち馬からは僅かにクビ差。一番強い内容だった。

オークスを目指す身としては勝ちきれなかったことは大変残念だが、現級では力上位でとにかく安心した。

一応チャンスがある限りはオークスに出走して欲しいが、現状仮に出走できたとしても大敗必至だろう。後は自己条件からコツコツと2、3勝してくれれば十分。そのくらいは出来る馬だと確信した。


レース回顧と時計の分析、レース後の蛯名正義騎手と西園正都調教師のコメントを掲載。

(2013年4月9日完結)

2013年2月9日立ち上げ

●前走後、放牧に出すとすればここしかないということで2月8日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました

 以下は2月7日に更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。

「先週の競馬は残念な結果になってしまって申し訳ありません。ちょっと消化不良のレースでしたが、輸送に関してはまったく問題なくクリアしてくれたので、そのあたりの収穫はあったと思っています。レース後も特に疲れは見せていませんが、ここまでコンスタントに使ってきましたし、ひと息入れるならここしかないのでいったん放牧に出させていただきます」(西園師)近日中にNFしがらきへ放牧に出る予定です。

 ということで、続く8日にノーザンファームしがらきに放牧に出たと発表がありました。

 文章から察するに、まだ西園正都先生の中では桜花賞への出走というのがあって(それは本当に嘘でも有り難いことです)、ここで短期に放牧に出して3月上旬のトライアルか或いは4月7日の桜花賞までの間に500万クラスを勝ち上がって抽選対象としてでも出走させたいということでしょうか。

これ以降は2013年3月15日に作成

●3月15日に栗東トレセンに帰厩しました

 3月15日に臨時更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告によりますと、連戦の疲れを取るために2月8日からノーザンファームしがらきへ放牧に出されていた我らが愛馬フロアクラフトでしたが、3月15日に栗東トレセンに帰厩したということです。

 まだ次走の予定などは未定ですが、今年の桜花賞は賞金ボーダーが高く、仮に500万クラスを勝ったとしてもその賞金では出走はほぼ不可能です。もはや桜花賞への出走はどうしようもないので、同節の忘れな草賞や中山のデイジー賞辺りへの出走でしょうね。それで良いと思います。

●前走の春菜賞を勝ったナンシーシャインはフィリーズレビューGUでも2着

 フロアクラフトの前走春菜賞は500万特別でしたが、非常に豪華なメンバー構成でした。その勝ち馬ナイシーシャインは続く桜花賞トライアルのフィリーズレビューGUで堂々の2着。2着のチェリーペトルズは次走500万戦で勝ち馬とアタマ差の2着と活躍しています。

 フロアクラフトは決して弱いメンバーに負けたわけではなく、疲れが取れた今、500万クラスでも十分活躍してくれることでしょう。私はいきなりからかなりやれると思っています。楽しみですね。

これ以降は2013年3月21日に作成

●次走は4月7日 阪神9R 忘れな草賞を予定

 3月21日に更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告によりますと、我らが愛馬フロアクラフトの次走は4月7日 阪神9R 忘れな草賞 3歳オープン 芝2000m 牝馬限定戦を予定ということです。同日のデイリー馬三郎でも同様の内容でしたから、ほぼ間違いないでしょう。鞍上はすでに確保しているでしょうが、公表はされておりません。

 ちょうど同じ日、愛馬プリュムもその1つ前の阪神8R 天王山特別に出走予定であることが発表になりました。私としては激アツな1日となりそうです。

これ以降は2013年3月27日に作成

●兄ホーカーテンペストは4勝目を挙げる

 フロアクラフトの兄ホーカーテンペストは2013年3月16日 中山10R 韓国馬事会杯 1600万下に優勝し4勝目を挙げました。4歳春でのオープン入りは見事です。2歳の早い段階で始動していたにもかかわらず成長力がありますし、フロアクラフトも楽しみですね。やはり”母リッチダンサー”は走る仔を出すと思います。何度も書きますが、すでに権利を得ているリッチダンサーの11にも大きな期待がかかります。

 兄のホーカーテンペストは未勝利勝ち以外は全て芝1600mです。フロアクラフトは2000mが良さそうに思えるのですが、最終的には兄同様マイルに落ち着くのでしょうか。次走は2000mの忘れな草賞ということで適性がわかりますね。

 ホーカーテンペストは3月31日に重賞に挑戦します。どこまで通用するのか楽しみですね。通用しなくても降級の権利もありますし羨ましいですね。フロアクラフトもそうなりたいものです。

これ以降は2013年4月1日に作成

●気になる特別登録表(4月7日 阪神9R 忘れな草賞)

特別登録表 4月7日 阪神9R 忘れな草賞 3歳オープン 芝2000m 混合 牝馬限定戦

第1回登録完了馬 全21頭 フルゲート 16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
インカンデセンス 幸英明 54.0  3/23 君子5下 阪神芝1800
ヴィルジニア 川田将雅 54.0  3/02 チュGV 阪神芝1600
エスターブレ 54.0  3/17 未勝利 中京芝2000
オーキッドレイ 54.0  3/23 君子5下 阪神芝1800
オースミミズホ 太宰啓介 54.0  1/26 梅花5下 京都芝2400
カラフルブラッサム ミルコ・デムーロ 54.0  3/16 フラGV 中山芝1800
グッドレインボー 54.0  3/02 チュGV 阪神芝1600
コスモコルデス 丸山元気 54.0 11/08 北海GV 門別ダ1800
ゴッドフロアー 浜中俊 54.0  2/23 未勝利 小倉芝2000 10
セレブリティモデル クリスチャン・デムーロ 54.0  3/09 ゆき5下 阪神芝2400
センティナリー シュタルケ 54.0  2/03 新馬 中京芝2000
タガノハピネス 幸英明 54.0  3/10 フィGU 阪神芝1400 16 11
タンスチョキン 三浦皇成 54.0  3/10 フィGU 阪神芝1400
チャームドヴェール 岩田康誠 54.0  3/03 未勝利 阪神ダ1800
ナンヨーユナ 浜中俊 54.0  3/23 君子5下 阪神芝1800 11
ピクシーホロウ 西田雄一郎 54.0 11/11 新馬 福島芝1800
フロアクラフト 54.0  2/03 春菜5下 東京芝1400 13
マコトブリジャール 戸崎圭太 54.0  3/10 新馬 阪神芝2000
ミノディエール 大野拓弥 54.0  3/16 500万 阪神ダ1800 12 12
メイショウブリエ 54.0  3/10 未勝利 中京ダ1800
ロゼラニ 54.0  3/16 フラGV 中山芝1800 10 14

馬名の赤字は同日の中山9R デイジー賞 3歳500万下 芝1600m 牝馬限定戦にも特別登録をしている馬。

フロアクラフトはまだ鞍上が決まっていない辺り、両睨みの態勢のようですねぇ。

●気になる特別登録表(4月7日 中山9R デイジー賞)

特別登録表 4月7日 中山9R デイジー賞 3歳500万下 芝1800m 牝馬限定戦

第1回登録完了馬 全25頭 フルゲート 15頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイズオンリー 北村宏司 54.0  2/02 ゆり5下 東京芝2400 10
アドマイヤイチバン 内田博幸 54.0  3/23 ミモ5下 中山芝2000 11 10
アルマシャウラ 横山典弘 54.0 12/15 ひい5下 中山芝1600 15 13 13
ヴェリーヌ 54.0  1/19 未勝利 中山ダ1800 10
エスターブレ 54.0  3/17 未勝利 中京芝2000
オリアーナ 54.0  3/23 ミモ5下 中山芝2000 10 11
オーキッドレイ 54.0  3/23 君子5下 阪神芝1800
クラリティーエス 吉田豊 54.0  2/03 未勝利 東京ダ1600
コスモスターター 54.0  3/03 未勝利 小倉芝2000 11
サトノフェアリー 村田一誠 54.0  2/09 クイGV 東京芝1600 12 11
ティンホイッスル 54.0  3/24 500万 中山芝1800 11 12 14 12
トシスプリング 54.0  3/09 未勝利 中山ダ1200
ナンヨーユナ 浜中俊 54.0  3/23 君子5下 阪神芝1800 11
ハートアンドハート 54.0  3/02 未勝利 中山ダ1800 11 11
ビアンカシェボン 田辺裕信 54.0  3/02 未勝利 中山芝2200
ピクシーホロウ 西田雄一郎 54.0 11/11 新馬 福島芝1800
ピロポ 54.0  3/23 ミモ5下 中山芝2000 11 14
プラティーヌ 54.0  3/09 アネOP 中山芝1600 11 13 13
ブリリアントアスク 武士沢友治 54.0  3/16 フラGV 中山芝1800 10 13
ブルーバレット 中谷雄太 54.0  2/24 500万 中山ダ1800 14
フロアクラフト 54.0  2/03 春菜5下 東京芝1400 13
ムードティアラ 松岡正海 54.0  2/17 未勝利 東京ダ1400
メイショウブリエ 上村洋行 54.0  3/10 未勝利 中京ダ1800
ラヴネヴァーダイズ 54.0  3/24 500万 中山芝1200 11 11 12 11
ラッキーマイラブ 丹内祐次 54.0  3/02 500万 中山ダ1200 10

これ以降は2013年4月3日に作成

●追い切り情報(4月3日更新)

前走前 1月30日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 54.1
3F 39.4
2F 25.4
1F 12.7



3月21日 栗東坂路 不良馬場 強めに追う
1回
助手
4F 55.7
3F 40.7
2F 26.5
1F 13.3
エーシントップ(3歳オープン)末強めを0.2秒先行0.5秒遅れ


3月27日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.1
3F 38.9
2F 25.5
1F 12.7


4月3日 栗東坂路 不良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 54.9
3F 40.6
2F 26.7
1F 13.1
 3月21日、帰厩後初めての追い切り時計を計時しました。併せた相手は重賞2勝のエーシントップで遅れは気にしなくていいでしょう。4月7日のレースを目指すようで、それなら十分間に合いますね。
 以下は本日(3月21日)更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
「今朝は坂路で併せて強めに追い切りました。相手には遅れてしまいましたが、馬場を考えれば帰厩後1本目の時計としては優秀ですし、来週からはしっかりやっていけそう。馬体もふっくらして戻ってきてくれましたし、ここから2週後の忘れな草賞に向かうにはちょうどいいんじゃないかと思っています」(西園師)
 どのくらいかわかりませんが、馬体もふっくらとしているようですしここからオークス目指して3戦は走って貰わないといけません。頑張って欲しいですね。

 3月27日、1週前の追い切りとしてはなかなかの動きを見せてくれました。終いまでしっかりと伸びていますし状態はかなり良さそうです。
 以下は本日(3月27日)更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
「今朝は坂路で終い重点の追い切りを行いました。この馬としてはそれほど速い時計ではありませんが、このひと追いで来週一杯に追える態勢は整いました。ここまでは順調に動きも良化していますよ。体つきがふっくらしていて見た目にも良くなっていますし、成長した姿をお見せしたいですね。オークスに向けてここが勝負と思っていますし、当週はビシッとやって万全の状態に持っていきます」(西園師)
 いつの間にか”桜花賞”という目標が”オークス”になっちゃっていますが(苦笑)、今年は桜花賞のボーダーが高く、500万クラスの勝ち馬(収得賞金900万円)でも除外対象ですから、早い段階でもう出走は無理でしたね。オークスに出走する為にはここを勝ってもまだ抽選対象程度でしょうから、正直厳しいですが、ここで好走するようですとトライアルで権利くらいはと思えますし、とにかくいい走りを期待したいですね。今回は輸送もなく、疲労もなく、距離も1400mよりは競馬がしやすいでしょうから、私は大いに期待しております。

 4月3日、馬場が悪い中、最後までしっかりと伸びていて非常にいい動きだと思います。これなら相当やれるでしょう。
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。いい走りを期待しています。

●気になる出馬想定表(4月7日 中山9R)

出馬想定表 4月7日 中山9R デイジー賞 3歳500万下 芝1800m 牝馬限定戦

想定数17頭 フルゲート15頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイズオンリー 北村宏司 54.0  2/02 ゆり5下 東京芝2400 10
アドマイヤイチバン 内田博幸 54.0  3/23 ミモ5下 中山芝2000 11 10
アルマシャウラ 横山典弘 54.0 12/15 ひい5下 中山芝1600 15 13 13
オリアーナ 石橋脩 54.0  3/23 ミモ5下 中山芝2000 10 11
クラリティーエス 吉田豊 54.0  2/03 未勝利 東京ダ1600
サトノフェアリー 村田一誠 54.0  2/09 クイGV 東京芝1600 12 11
ティンホイッスル 木幡初広 54.0  3/24 500万 中山芝1800 11 12 14 12
ナンヨーユナ 柴田善臣 54.0  3/23 君子5下 阪神芝1800 11
ビアンカシェボン 田辺裕信 54.0  3/02 未勝利 中山芝2200
ピクシーホロウ 西田雄一郎 54.0 11/11 新馬 福島芝1800
プラティーヌ 北村宏司 54.0  3/09 アネOP 中山芝1600 11 13 13
ブリリアントアスク 武士沢友治 54.0  3/16 フラGV 中山芝1800 10 13
ブルーバレット 中谷雄太 54.0  2/24 500万 中山ダ1800 14
フロアクラフト 蛯名正義 54.0  2/03 春菜5下 東京芝1400 13
ムードティアラ 松岡正海 54.0  2/17 未勝利 東京ダ1400
メイショウブリエ 上村洋行 54.0  3/10 未勝利 中京ダ1800
ラッキーマイラブ 丹内祐次 54.0  3/02 500万 中山ダ1200 10

表中 騎手の太字は乗り替わり予定 

フルゲート15頭のところに現在17頭出馬想定されています。

フロアクラフトは蛯名正義騎手を確保しているようです。また忘れな草賞の出馬想定にはフロアクラフトの名はありません。ほぼ、デイジー賞で間違いないでしょうね。

ただ、信頼できるクラブ公式HPでも”除外の可能性ありB”です。僅かながらも除外の心配があります。

これ以降は2013年4月4日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 4月7日 中山9R デイジー賞 3歳500万下 芝1800m 牝馬限定戦
出走数14頭  
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アイズオンリー 北村宏司 54.0  2/02 ゆり5下 東京芝2400 10
アドマイヤイチバン 内田博幸 54.0  3/23 ミモ5下 中山芝2000 11 10
アルマシャウラ 横山典弘 54.0 12/15 ひい5下 中山芝1600 15 13 13
エスターブレ 柴田善臣 54.0  3/17 未勝利 中京芝2000
クラリティーエス 吉田豊 54.0  2/03 未勝利 東京ダ1600
サトノフェアリー 村田一誠 54.0  2/09 クイGV 東京芝1600 12 11
ティンホイッスル 大庭和弥 54.0  3/24 500万 中山芝1800 11 12 14 12
ビアンカシェボン 田辺裕信 54.0  3/02 未勝利 中山芝2200
ピクシーホロウ 西田雄一郎 54.0 11/11 新馬 福島芝1800
ブリリアントアスク 武士沢友治 54.0  3/16 フラGV 中山芝1800 10 13
ブルーバレット 中谷雄太 54.0  2/24 500万 中山ダ1800 14
フロアクラフト 蛯名正義 54.0  2/03 春菜5下 東京芝1400 13
ムードティアラ 松岡正海 54.0  2/17 未勝利 東京ダ1400
ラッキーマイラブ 丹内祐次 54.0  3/02 500万 中山ダ1200 10

表中 騎手の太字は乗り替わり

●中山芝1800mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前。ゲートが開いてすぐに急坂が待ち構えている。
 最初の1コーナーまでの距離があまり長くないため、スタート後のポジション取りがポイント。逃げ・先行馬が内枠を引いた場合はすんなり行けるが、外枠だと厳しくなる。
 1〜2コーナーでの攻防でレースの流れが決まる。ペースが緩めば前が残り、速くなれば差し馬が来る。ただし、重賞クラスになるとスローペースになりにくく、単純な上がりの競馬にはならない。
 一貫して淀みない前掛かりの展開になりやすく、後方からの追い込みも決まる。ただし、ベストの脚質は先行抜け出し。
 右回りのローカル競馬場の芝1800mに通じるコース適性が要求され、脚質を問わずこの距離で実績がある馬がよく走る。また、この舞台を得意とするコース巧者の馬が出現しやすい。
有利な枠順 内枠
有利な脚質 先行
ポイント コース・距離適性
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン
連対騎手ベスト 武豊、ペリエ、横山典弘、蛯名正義、柴田善臣、後藤浩輝
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分52秒4 1分52秒9 1分52秒2 1分56秒8
2歳未勝利 1分50秒7 1分53秒2 1分52秒4
2歳500万 1分48秒2
2歳オープン 1分50秒2
3歳新馬 1分52秒6 1分52秒0 1分54秒1 1分56秒2
3歳未勝利 1分50秒3 1分51秒5 1分52秒1 1分53秒4
3歳500万 1分49秒8 1分52秒0 1分52秒3 1分51秒3
古馬500万 1分49秒0 1分49秒8 1分50秒9
古馬1000万 1分48秒7 1分49秒4 1分49秒8 1分52秒8
古馬1600万 1分48秒5 1分48秒1 1分50秒8
古馬オープン 1分48秒2 1分49秒6 1分49秒5 1分51秒7

これ以降は2013年4月5日に作成

●騎手は蛯名正義騎手 ほっさん評価「S」

 今回のフロアクラフトの鞍上は世界の蛯名正義騎手です。ここ数年は年間95勝、123勝と文句なく関東のエースです。彼が地元関東で騎乗してくれて期待が出来ないはずがありません。本当に西園正都先生はいつもいい騎手を乗せてくださいます。

 ただ、私ほっさん愛馬との相性は13番人気のアイオロスシチーを優勝させていただいた以外は案外の結果ですが、そもそもいつも乗っていただいてる愛馬自体がたいしたことはないですし、その多くは納得のいく結果でした。ただ、蛯名正義騎手が乗ってくれるということで過度の期待をしてしまい、残念な気持ちになったレースはありますが。

 今回も騎手というよりも馬場が心配です。大敗したらそちらが敗因でしょうね。いろいろと考えて乗ってくれそうですし期待しています。


 クラッシャーとしても有名で、彼が騎乗した後に故障を発生した馬が多いという世間のうわさがあり、私も何頭か目撃したことがあります。確かに他の騎手よりは多いような気がします。当サイトの常連様も彼とは相性の良くない方も少なくありません。それでも私は大きな期待をしちゃう、乗っていただいて嬉しい騎手ですが。


 2013年4月3日現在、中央通算2140勝、勝率12.7パーセント、連対率23.9パーセント。GTは天皇賞秋(バブルガムフェロー)、ジャパンカップ(エルコンドルパサー)、有馬記念(マンハッタンカフェ、マツリダゴッホ)など18勝。またアパパネによる牝馬3冠がある。他に海外ではサンクルー大賞(エルコンドルパサー)。重賞は実に102勝。


 昨年(2012年)は中央123勝、勝率14.8パーセントと全国騎手リーディングで2位だった。、昨年(2011年)は中央95勝、勝率11.8パーセントと好調。今年はここまで93勝、勝率15.0パーセント、連対率27.9パーセントと抜群の成績で現在全国騎手リーディングの3位。重賞も今年6勝(しかしすべて3番人気以内の馬)。



 蛯名 正義(えびな まさよし)は1969年3月19日生まれの43歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターに所属している26年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。現在はフリー。愛称は「エビショー」。同会の騎手・調教師であった蛯名信広は遠縁にあたる。夫人は元タレントでテレビ東京の土曜競馬中継(現在のウイニング競馬)の司会者だった石森かずえ(本名・一枝)。

 小学校の時、菊花賞をグリーングラスが勝利したレースをテレビ中継で見て騎手を志し、中学校から乗馬を始める。

 1987年に美浦の矢野進厩舎所属でデビュー。同期に武豊・塩村克己(引退)・合谷喜壮(引退)らがいる。デビュー初年度30勝を挙げ民放競馬記者クラブの関東新人騎手賞を獲得。

 重賞初勝利は1992年のフェブラリーハンデキャップのラシアンゴールド。ラシアンゴールドとのコンビで当時は中央交流競走の1つだった帝王賞も制する。

 1995年は七夕賞、中山記念を制していたフジヤマケンザンとのコンビで香港国際カップ(現在の香港カップ)に勝利した。

 1996年にバブルガムフェローとのコンビで天皇賞(秋)を制し、初めてのGT制覇となる。この時の騎乗は、同馬の主戦騎手であった岡部幸雄がタイキブリザードとのコンビでブリーダーズカップクラシックに出走する事による代打騎乗であった。

 1998年にエルコンドルパサーとのコンビでジャパンカップを制覇。自身2つめのGTタイトルを獲得。このコンビで翌1999年、フランスのサンクルー大賞を世界の強豪相手に快勝し、凱旋門賞では逃げ切るかというシーンをつくってモンジューの2着に健闘した。またウメノファイバーとのコンビで優駿牝馬(オークス)、エアジハードとのコンビで安田記念、マイルチャンピオンシップを制した。

 2000年にはアメリカ合衆国の東海岸地方への遠征を敢行。一方でファストフレンドに騎乗するため帰国し、帝王賞や東京大賞典を制した。

 2001年にはトロットスターで高松宮記念、スプリンターズステークスを制覇。さらにマンハッタンカフェで菊花賞や有馬記念を制し、またキャリア最多の133勝を挙げて最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手の2冠を獲得した。この年の秋に年間1000勝に到達。

 2002年にはマンハッタンカフェとのコンビで天皇賞(春)を制した。

 中央GTタイトルは2002年のトウカイポイント(マイルチャンピオンシップ)以来勝ち星を挙げていなかったが、2006年12月10日の朝日杯フューチュリティステークスでドリームジャーニーの勝利で挙げた。12月22日には自身6度目となる中央競馬年間100勝を達成した。なおこれはこの年9人目の達成となり、年間100勝を達成した人数の史上最多記録となった。12月23日の有馬記念をマツリダゴッホ鞍上で勝利し、マンハッタンカフェ以来2回目の勝利を飾った。

 2007年2月、1500勝に到達。

 2009年12月13日の第61回阪神ジュベナイルフィリーズをアパパネで優勝し、JRAのGT競走通算14勝目を挙げた。

 2010年3月20日の中京第1競走・3歳未勝利にはバイブレイションズで1着となり、JRA史上7人目、現役では4人目となる通算1800勝を達成すると、4月11日の桜花賞をアパパネで優勝し、JRAのGT競走通算15勝目となった。なお、関東所属騎手による桜花賞の勝利は1985年の木藤隆行以来、25年ぶり。

 2010年5月23日の第71回優駿牝馬に桜花賞に続きアパパネに騎乗。直線、横山典弘騎手騎乗のサンテミリオンとの叩きあいの末、横一線でゴール板を通過。およそ10分ほど写真判定を行った後に蛯名、横山のGT初となる同着優勝を飾る珍事を起こす。ゴール板を通過した際に、当時サンテミリオンに歩があったと思っていた蛯名は、同着確定後のインタビューで横山と笑顔で抱き合い、「負けなくてよかったです。」と語った。

 2010年10月3日、凱旋門賞をナカヤマフェスタで2度目の2着。10月17日の第15回秋華賞をアパパネで勝利を収め、初の秋華賞勝利。加えてこの年の牝馬三冠を成し遂げる。なおアパパネは史上3頭目となる牝馬三冠馬となる。その活躍が認められ、東京競馬記者クラブ賞の特別賞を受賞した。この賞の特別賞には過去に野平祐二、サンデーサイレンス、岡部幸雄、横山典弘が受賞しているのだが、野平祐二と岡部幸雄は引退した年、サンデーサイレンスは亡くなった年にそれぞれ選出されているため、現役での特別賞への選出は史上2人目である。

 2012年1月21日、中山3RでJRA通算2000勝を達成(通算騎乗15913戦)。


 パチスロ好きで大の読売ジャイアンツファン。



 「2010年は106勝を挙げ、2011年は前半で64勝。エージェントに力があって有力馬が集まっており、全体の流れが良い。2011年はアパパネでヴィクトリアマイルを勝ち、秋もこのコンビは注目される。馬と呼吸を合わせるのがうまく、折り合いを欠くシーンはあまり見られない。「強引にマクッて止まる」という悪いイメージがついて回るが、最近はテンから終いまで丁寧に乗っている感じだ。2010年は100勝以上しながら単勝回収率が100パーセント。2011年は1着64回、2着77回と2着が多くて単勝回収率は60パーセントと低めだが、2番人気以下での2着が56回もあり、1番人気で[26・21・7・29]の勝率.313、連対率.566と上々の成績を残しているから気にすることもないだろう。コース別で目立った偏りはないが、新潟で活躍する傾向がある。距離別では短距離よりも中距離で連対率が良い。国枝栄厩舎では2010年&2011年で[17・11・8・21]の勝率.298、連対率.491の好成績。他にも戸田博文、加藤征弘、久保田貴士、尾形充弘など、多くの厩舎で高い連対率を残している。栗東の厩舎で騎乗した時も注意が必要だ。人柄的には気づかいができて気さく。同期の武豊とは親友という間柄で、後藤浩輝とも仲が良い。コメントは自身の考えを端的に話すことが多く、わかりやすくて信頼できる。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績 (13戦1勝)

 2006年 6月25日 アドリアシチー  3歳未勝利          福島ダ1700m 3着/4番人気
 2007年 6月30日 マイセンシチー  3歳未勝利          福島芝2000m 10着/9番人気
 2007年12月22日 アイオロスシチー 2歳新馬           中山ダ1200m 12着/5番人気
 2008年 1月19日 アイオロスシチー 3歳未勝利          中山ダ1200m 1着/13番人気
 2008年 2月23日 アイオロスシチー 3歳500万下         東京ダ1400m 2着/3番人気
 2008年 3月30日 アイオロスシチー 3歳500万下         中山ダ1200m 9着/3番人気
 2008年 6月14日 アイオロスシチー 3歳500万下         東京ダ1400m 7着/8番人気
 2009年 1月 5日 アイオロスシチー 500万下           中山ダ1200m 16/8番人気
 2009年 2月 7日 アルアインシチー 3歳未勝利          東京ダ1400m  9着/3番人気
 2009年 9月 5日 レイアシチー    3歳未勝利          新潟芝1000m  9着/1番人気
 2011年11月19日 マデイラ      東スポ杯2歳S GV     東京芝1800m 8着/8番人気
 2012年 1月21日 エスペランサシチー 3歳未勝利          中山ダ1200m 5着/7番人気
 2012年10月 8日 エスペランサシチー 500万下           東京ダ1300m 7着/6番人気

これ以降は2013年4月6日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「アイズオンリーはゆりかもめ賞で着順を下げたが、それでも0秒6差。強敵相手の寒竹賞で僅差2着を思えば、即反攻が可能。まして牝馬相手なら優に地力上位のはず。本命に推す。対抗はフラワーC6着のブリリアントアスク。自己条件に戻れば当然躍進が。ピクシーホロウが単穴。新馬勝ち以来でも侮れない好素材だ。」


短評は「難解」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
ブルーバレット
ムードティアラ
ピクシーホロウ
サトノフェアリー
ブリリアントアスク
フロアクラフト △△
アイズオンリー △△
アルマシャウラ
クラリティーエス △△
アドマイヤイチバン △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
アイズオンリー 2.8
アドマイヤイチバン 5.0
ブリリアントアスク 5.4
フロアクラフト 7.4
ピクシーホロウ 9.5
サトノフェアリー 11.8
クラリティーエス 12.2
以下16倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
アイズオンリー 82 72 82 78
アドマイヤイチバン 79 74 70 79
ブリリアントアスク 87 82 78 87
フロアクラフト 78 78 75 76
ピクシーホロウ 69 69
サトノフェアリー 78 56 76 78

デイリー馬三郎

 本紙の見解

「◎アイズオンリーの前走は終始、掛かり気味の追走。馬体減以上にシルエットが寂しく映ったように、体調も伴っていなかった印象だ。2走前の秀逸な内容からも地力は確か。立て直されて即巻き返す。良化が著しい○ブリリアントアスクとの争いに。〈石堂〉」

◎ アイズオンリー
○ ブリリアントアスク
▲ フロアクラフト
× アドマイヤイチバン
☆ ピクシーホロウ

以下省略


フロアクラフトは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、〇(対抗) 1記者、▲(3番手) 4記者、×(4番手評価) 3記者、☆(5番手評価) 2記者、△(6番手評価) 2記者。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

フロアクラフト(6着)

 「乗りやすい馬だけど、今日は流れが遅くて上がりの速い競馬。もう少し平均した流れの方が良さそう。」(内田博幸騎手・競馬ブック)

 「素直でムキになることもないし、すごく乗りやすい馬でした。このクラスを勝てるだけの力はありますが、今日はペースが落ち着きすぎてしまいましたね。もう少し流れてくれれば更にいい競馬ができたと思うだけに悔しいです。申し訳ありません」(内田博幸騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「前走から距離を短縮して臨んだ一戦でしたが、ペースが落ち着いたことで無理なくいい位置から運べましたね。ただし結果的には流れが緩くなりすぎて、逃げた勝ち馬の展開になってしまいました。もう少し前につけたとなると壁ができずに余計に力んでしまった可能性はありますし、難しい競馬になってしまいました。桜花賞へ向かうにここはきっちり勝ちたかったですし、いい結果を出せず申し訳ございません。ただし、まだ可能性がゼロになった訳ではありませんからどうにか手を考えていきたいと思いますが、無理にレースを詰め込んでいってもその後がなくなってしまいます。あくまでも状態や状況に合わせて結果に結びつけられるようにしていきたいですね」(西園正都調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「出たなりで好位の外。これも気負っていたし、初の左回りで、コーナーはややぎこちなかった。直線で追い出されると頭が高くなり、ラストは同じような脚勢に。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

フロアクラフト

 「雨は良くないが、良馬場なら堅実に走れるタイプ。距離の長短も問わないよ。」(西園正都調教師・デイリー馬三郎)

 「流れが遅すぎた前走はハミを噛んだため不発。短期放牧でガス抜きはできたし、良馬場なら展開次第で巻き返せる力とデキ。」(西園正都調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 フロアクラフトは良馬場ならメンバー的にも勝ち負けと思います。こちらも休養を挟んで動きは良くなっていますし、前走はデビューからの連戦による疲労と1400mという距離が短すぎて忙しかったと思います。

 今回は1800mですし、適距離ですから、前走以上の走りを見せてくれるでしょう。また前走も6着とはいえ、勝ち馬はその後GUで2着でしたし、決してメンバーも弱くはありませんでした。その中での6着は何も悲観することはありません。

 ただ、雨予報なんですよね。前日の土曜日も雨、当日も雨予報。フロアクラフトが唯一大敗(13着)した2戦目はデコボコ馬場だったんですよね。敗因が悪い馬場や滑る芝なら、今回もその時の二の舞になてしまうおそれがあります。

 ですので、良馬場や稍重馬場なら勝ち負け。それ以外の馬場なら大敗も視野に入れています。

これ以降は2013年4月9日に作成

●レース 

 当日は朝から天気と馬場情報ばかりを見ていました。朝早くの時点では中山競馬場は芝コース重馬場。ただし、天気は晴れマークでしたので、なんとか乾け乾けと祈りながら小刻みに中山の馬場情報と天気を調べていました。

 午前中の時点で稍重になったので、このままフロアクラフトのレースの時には良馬場にならないかと思っていましたが稍重のままでした。ただ、稍重なら勝った時が良とはいえ限りなく稍重に近い馬場でしたからなんとかなるかと思っていました。

 この日は愛馬プリュムとデスティニーシチーの応援の為に阪神競馬場に臨場していましたので、競馬場内のモニターで観戦しました。


 フロアクラフトはやや煽るようなスタートになり一完歩目は出遅れますが二の脚が速く、すぐに先団に取り付きます。レース後の蛯名正義騎手によると馬が行きたがったようですね。私の愛馬は馬群を嫌う臆病な馬(特に牡馬(T_T))が多いので、この気の強さはレースにおいて非常にプラスですね。

 1コーナーはかなり外を回りましたので困ったなと思っていましたが、上手く内目に入ることができます。3番手の外の絶好位に位置して、馬場状態から考えても勝ったか?と思ってドキドキしながら見ていました。ただ前に壁が作れずにそこは心配でした。この位置なら不利を受けたり前が詰まる可能性は低いので良いのですが。

 向正面では6番のティンホイッスルがかかってブレーキをかける始末。この馬は終わったなと思っていたら、なんと最後に3着まで来ましたね。最低の13番人気の馬でしたが、さすがに穴騎手の大庭和弥騎手。あんなチグハグなレースでよく3着に持って来たものです。これで3連単が20万を超えましたからねぇ。


 フロアクラフトは1番人気のアイズオンリーの北村宏司騎手に終始後ろから突かれます。北村宏司騎手は敵はこの馬のみという完全マークの走りでした。フロアクラフトは以前、川田将雅騎手にこの走りをされて早々に脱落したんですよね。もっともその時は馬場の影響(不良馬場)も大きかったですが。

 しかし、アイズオンリーは3角を待たずしてジョッキーの手が激しく動き手応えが悪そう。フロアクラフトは持ったままで抜群の手応え。1番人気が消えたことで、2番人気のフロアクラフトは勝ったと思いました。

 直線に向いて内が荒れていたので馬場の中目に持ち出すと(蛯名正義騎手抜群の騎乗でしたね。見ていて嬉しかったですもん)、前にいたブルーバレットはもう交わせそうな勢い。後ろもパッと見は何も来ておらず、直線の短い中山ですから、勝ちを確信しました。

 残り200mでは完全に抜け出すものの、7番のブリリアントアスクがかなり後方(実は最後方から来た)から凄い脚で伸びて来て、ゴール直前で交わされてしまい2着。勝ち馬から僅かにクビ差。ここは勝ちたかっただけになんとも悔しいクビ差となりました。蛯名正義騎手も馬上でかなり激しく追ってくれていたんですけどねぇ。

 ただ、勝った馬は道中最後方。3着馬が後ろから4番手、4着馬が後ろから2番手追走と完全に差し馬が台頭する展開にもかかわらず、前にいて渋太く残ったフロアクラフトが一番強かったと思います。これで完全に500万クラスでは力上位が確認できましたし、オークスを目指す身として勝ちきれなかったことは残念ですが、前走は距離が短いとは言え6着とひと息でしたから、安心しました。



 実はこの日は愛馬4頭が一挙出走という日でしたが、愛馬4頭全て偶数枠(デスティニー10番、マデイラ6番、プリュム16番、フロアクラフト8番)でした。

 着もここまでデスティニー6着、マデイラ12着、プリュム4着と来ていましたから、最後に出走するフロアクラフトもなんとなく偶数着っぽい予感があったんですよね。その中では2着というのは最高の数字ですから申し分ないですね。そもそも馬場が心配で大敗も覚悟していたわけですから。

●時計の評価

 今回のフロアクラフトの走破時計1分51秒5稍重馬場は、中山芝1800mの3歳500万クラスの平均勝ちタイムが1分52秒0稍重馬場ですから平均タイム以上の素晴らしい走りだったと言えます。やはり力はありますね。

 ただ、競馬ブック誌の予想タイムは良馬場1分49秒0、重不良馬場1分50秒7でした。これと比べると随分と遅い時計です。結果的に全体的に平凡なメンバーだったと言えるのでしょうか。

●レース後の騎手・調教師のコメント

フロアクラフト(2着)

 「結構、行きたがるところがあるからマイルぐらいがいいと思うよ。それで今回はそろっと出して行きました。馬は頑張っているけど、道悪はあまり良くないからね。良馬場なら。」(蛯名正義騎手・競馬ブック)

 「距離はマイルくらいの方がいいかな。ソーッと乗りたかったが、結構(馬が自ら)行くもんね。あと、きょうは道悪馬場の影響もあったと思う。」(蛯名正義騎手・デイリー馬三郎)

 「う〜ん、悔しい。直線で“なんとか頑張れ”と鼓舞しながら追ったのですが…。走りがとにかく軽い馬で、口も敏感。道悪が良くないのが跨がってわかりました。本当は前半をじわっと進めて終いを活かすような競馬をしたかったのですが、あの位置になりました。少し引くことも考えたのですが、頭が上がってきたのでそれ以上は引かずにあの形で進めたんです。3番手でしたし、芝が生えていてできるだけきれいなところを選んで運んだから極端にノメったりしませんでしたが、やはり力は多少なりとも要しましたし、最後は余力がなくなってしまいました。印象としては芝のマイルくらい、しかも軽いところが良さそうですね。できることならまたぜひ乗りたいと思う馬です。勝たせてあげられなくて申し訳ありません」(蛯名正義騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「いや〜、あと少しだったから悔しいですね。馬場がなんとか回復してきてたからこなしてほしいと思っていて、うまく運んでくれたんですけれどね。悪くない形で進められましたが、4コーナーあたりから押し上げようとしてきた馬もいましたし、その分いくらか噛んだかもしれませんし、早めに動く形になりました。それもあって最後は踏ん張りきれませんでしたね。馬場コンディションもそうですが、相手関係からも忘れな草賞にしないでこちらにしておいて正解だったなと思っていただけに結果だけがついてこなくて悔しい。ここで2つ目を取ってると取ってないとでは違いますからね。うまくいかず申し訳ありません。ただ、力上位であることは改めて感じられましたし、またしっかり見て次走を考えていきます」(西園正都調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

フロアクラフト(2着)

 「張りひと息。馬体は仕上がる。出たなりで3番手の外、折り合いスムーズ。勝負どころも持ったまま、抜群の手応え。直線向いて馬場の五分どころへ持ち出し、1ハロンで先頭に立つ。結構前がいいペースで飛ばしていたし、負けて強しの2着。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 2着の本賞金が380万円(主場での特別戦ですから金額が高くて嬉しいですね)、付加賞が106000円。特別出走手当が402000円。合計4308000円。1口で割りますと7000円は下らないでしょう。本賞金だけでも未勝利戦の2着2回分程度ありますし大きいですね。大満足です。

●今後の展望

 今回の一戦でフロアクラフトが500万クラスを突破できる能力が十分にある馬だということが確認できました。兄のホーカーテンペストも芝のマイルで4勝し4歳にしてオープンまで出世しました。フロアクラフトがどこまで出世できるかわかりませんが期待は大きいですね。

 まだオークスと秋華賞というクラシック競走が残っています。正直、今回このメンバーで勝てなかった(取りこぼした)ことからも、そういった大舞台では力不足は明白ですが、取りあえずそこへの出走は1つの夢ですから、可能な限り向かって欲しいですね。ただ、出走できたとしても結果は大敗でしょうね。そこからコツコツと条件戦から歩んでいけばいいと思っています。

 まずは2勝目。2つ勝てば4歳夏のクラス再編で降級が出来ます。そこまでは大丈夫とは思いますが、競馬は何があるかわかりません。トランセンドのなどのように急に気むずかしくなって走るのをやめてしまったり、故障なども心配です。勝てるときにしっかりと勝つということは大切です。

 次走はオークストライアルか或いは自己条件か。いずれにしても人気の中心になるでしょう。そのくらい今回は負けて強しの内容でした。楽しみですね。

●最後に

 いつも感心されられることですが、西園正都先生は馬体重の管理が抜群ですよね。デビュー戦から476キロ、同、同、474キロ、同と来て今回も476キロ。関西だろうが関東だろうがしっかりと適切な馬体重で出走させてくれます。ここまで5戦して誤差が2キロというのは凄いことです。以前も書きましたが、いい状態、馬が走りやすいで出走させてくれるので馬自身も力が出せます。そりゃ、厩舎全体の成績が上がるわけです。2011年産のラフェドフルールも西園正都厩舎なので即決でした。いい騎手を乗せてくれますし楽しみですね。


 フロアクラフトは今回オークスに向けて絶対に獲りたい1戦でしたが、蛯名正義騎手もレース後におっしゃっていたように距離は延びていいと言うことはなさそうですし、ここで最後に交わされているようでは、とてもGTでは出番はありません。

 それでも夢を求めてトライアルくらいには出て欲しいですが、私としては自己条件からコツコツとあと2、3勝してくれればと思います。十分それくらいはやれそうな馬だと思います。安心しました。


 フロアクラフトは忘れな草賞という選択もありましたが、結果的にデイジー賞が美味しかったですね。2着でしたが見所たっぷりでデイジー賞で良かったと思います。とにかく馬場が心配でしたから(何度レースまでに天気を見たことか)、馬場も稍重まで回復し、勝ち馬と同タイムの2着に入ってくれたことは残念というよりも安堵したという気持ちの方が大きいですね。


 今回の一戦で500万では力上位が確認できましたし、安価で2、3勝の馬を目指す私としては成功の匂いがプンプンしていますし、大満足です。まずは獲得賞金がこれで1360万円と1000万を超えました。次は募集価格の1800万円の突破ですね。

 とにかく我が愛馬では珍しい芝の中距離辺りを走れる貴重な馬です。いつまでも故障せずに走って欲しいですね。

 頑張れ、フロアクラフト!!

最後までご愛読ありがとうございました

2013年2月8日立ち上げ 3月15日、27日、4月1日、3日、4日、5日、6日、9日加筆
フロアクラフトの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2013年 2月 3日 第5戦 春菜賞 3歳500万下 東京芝1400m (6着/4番人気)

2013年 1月12日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1800m (1着/3番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年12月15日 第3戦 2歳未勝利 阪神芝1600m (2着/3番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年11月18日 第2戦 2歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定戦 (13着/2番人気

2012年11月 4日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1800m (2着2番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

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